1950年頃の日本は綿布輸出高が世界第一位なんて信じられますか?

市立図書館で「紡績」というシンプルなタイトルの本を借りて読みました。(岩波新書発行、横井雄一著)

昭和31年(1956年)の本ですから、今からもう70年も前の本です。こういう古い本が借りれる図書館ってありがたいですね。

この本によると、この当時の日本は綿布の輸出高が世界第一位だったとのこと。2026年現在では、綿布やそれにかかわる産業は日本国内ではごく僅かとなっていますから、信じられない思いです。

ここ静岡市でも、市民から「カネボウ通り」と言われている街道がありますが、おそらく街道ができた当時はそれだけカネボウ(旧:鐘淵紡績)の存在感が大きかったんだろうなと感じます。

この当時の日本の綿布は世界から見て安価であり、それが強みになっていたとのこと。イギリスから「日本の綿布輸出は労働の不当安売り」と非難されるほどに、日本の労働者の賃金は安かったようです。

それが、今や海外の安い労働力によって生み出された衣類を輸入してまかなう時代になっています。

時代の流れとはすごいものです。70年もあれば、大きく変わるということですね。これからまた70年後にはどんな日本になっているでしょうか。日本国内で繊維や衣類を自給している未来になっていたらいいなと思います。