藍染には虫よけ効果があると昔から言われております。
・タンスに入れておくと虫がこない。とか
・藍染の野良着は蛇を寄せ付けない。とか
・蚊がこない。
などが、代表的な言い伝えです。
本当に虫よけ効果があるのでしょうか?
今日は、私が今まで体験したことの中で、虫よけ効果を感じられた部分、逆にそうでない部分についてお話していきます!
1 大勢でキャンプしたときに自分だけが、蚊に刺されなかった
という体験がありました。テント内で1泊して翌朝のことです。皆が、数か所から10か所以上も刺されていたのに、私は1か所も刺されませんでした。そのとき私は全身藍染めを身にまとっていました。
この体験1つだけで、藍染めが蚊よけになるとは到底言えませんが、着ている人と着ていない人が同じ空間にいた場合に、蚊は藍染めを着ていない人の方へ飛んでいくのかもしれません。
ただ、一人でいる場合には、やはり刺されますし、藍染めの服の上に、悠々と蚊が止まっていたこともあります。
2 山仕事で自分だけが、ヒルにくわれていない(継続中)
水源の管理のため、山の中、道なき道を分け入っていくと、そこにはヒルがたくさんいます。
ヒルと言うのは、血を吸う前は体長3センチほどで、細くて小さく、色も薄茶色で山中では目立たず、血を吸われていても気づかず、吸われた後でようやく気づきます。吸われると血が止まらず、止まった後も相当かゆくなり、傷口は1週間以上治りません。(私は吸われたことはありませんが、土地の方々の体験談です。)
そのヒルに、どういうわけか私は一度もくわれたことがありません。周りの人は何か所もくわれているのにです。私はいつも、藍染めの肌着はもとより、藍染めのジーンズ、藍染めの靴下を着用しています。
これは藍染めの虫よけ効果なのでしょうか?だとしたらすごいことですね。
3 藍甕の上空(屋根の上)にて、大量のハエが死んでいた⁉
藍甕を設置してある場所の屋根の上で、たくさんのハエがまとまって死んでいたことがあったそうです。(家主談)
これも藍の効果なのでしょうか?大量死なんてちょっと怖いですね。でも安心してください。人体に影響があるようなこともなく、藍甕のにおいを嗅いでいると風邪をひきづらいなんてことも言われるくらいです。現に私は当分の間、風邪をひいておりません。
藍には、殺虫成分ピレスロイドが含まれているとの研究報告があります。確かに藍染めした布は、防虫剤のようなにおいもしますね。
染まった布ではピレスロイド含有率は低いと思いますが、藍甕には大量の藍が入っていますし、24時間365日、そこで発酵しているわけですから、その上空では、累積量としてハエが死ぬほどの量になっているのかもしれません。
ただ、藍染めをしていると甕のそばまで、ハエも結構寄ってきますので、ピレスロイドの量よりも、ハエが好きな発酵臭のほうが、勝っているということなのでしょうね。
4 まとめ
以上、藍染めの虫除け効果について、私が体験したことを書いてみましたが、いかがだったでしょうか?
科学的に実証されているわけではありませんが、藍染めが生活の一部であった昔の人たちが、藍染めの効果について語るのもうなづけますね。
然び藍(sabiai)